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2004.1.10

山田民芸工房

十日市






2004年1月10日。十日市です。
起上り小法師を買うために、山田民芸工房に行きました。

この時期に雪が無いなんて・・。異常気象すぎます(^^;






店内では民芸品を販売しています。







小法師たち。
ぐっと握ってお盆にバラッと撒き、よく起上るものを選んで買います。
一個百円です。







会津起上り小法師の由来

この「起上がり小法師」は会津民芸品の中では最も古くから作られた品です。
今を去る四百年前、当時の藩主蒲生氏郷公が無役の藩士にこれらを作らせ、正月に売り出したのが始めと伝えられて居ります。

現在でも会津では毎年正月に初市が立ちこれを売り出しますが、「会津起上り小法師」は七転八起といって「転んでも転んでも起上る」と云う所から、身体は小さいが健康忍耐をあらわしいつも元気で働けるよう、また家族や身上(財産)がふえるよう、家族の人数より一個多く買い求め、家内安全を祈りながら神棚に飾り、正月を祝う風習があり、非常に縁起の良い会津最古の民芸品であります。

主人敬白

製造元 会津若松市七日町12−35
山田民芸工房

・・・・・・・・・・・・・

蒲生氏郷は「藩主」じゃなくて「領主」の方が良いのでは・・・。








小法師たちアップ。ラブリーです。

現在、会津「起上り小法師」を作っているのは
ここ
山田民芸工房しかありません。

最近みかける80円とか50円の安い物は、外国からの輸入品です。
縁起物なのに有難味に欠けます。

起上り小法師の何たるかを十分ご存知の山田民芸の人が作った物と、
おそらく良く分からないまま似せて作られたのであろう輸入品とを比べたら、
絶対に会津産の方が縁起が良いと思います。

ですから、わざわざ山田民芸工房に出向いた訳です。







これが本当の、会津産の起上り小法師たちですよ〜。


起上り小法師

三センチ程の小さな張子の起上りで、白地に髪を黒く、衣裳を赤で彩り、目、眉、口が細い線で描いてあるのがかわいらしい。

幼稚で単純な形の中に、よく農村のそして東北の素朴さがにじみ出ていて面白い。

起上りの傑作に数えられるもので、古くから会津若松地方に伝わり起姫とも呼ばれている。










あ、起上り小法師の製造過程が分かりやすく展示されています。
順を追って見てみましょう。





  

小法師は和紙の張子細工である。

2個を尻で繋ぎ合わせた木型に和紙を張り、乾かした後真中で二つに切り、木型から外す。

粘土を丸めたおもりを底にはめて糊付けする。







あとは赤と黒で彩色するだけである。





頭を塗ります。







赤の彩色をする。

かつては食紅とにかわを溶いて塗っていたが、現在は合成漆の塗料を使っている。食紅は直射日光に当たると変色するためである。

小法師を赤く塗るのは、赤は魔除けを意味し、法師の着る衣裳の中で緋の衣最高位をあらわしている。

しかし最近は青い小法師も作られている。絵付けの為に訪れる修学旅行生や観光客のニーズに応えるためだという。

個人的に、最近売り出したっぽい、変に凝ったやつは好みじゃありません。
色も赤だけでいいです。
だから写真はありません。






細筆で顔を描いて出来上がり。


あ、そうだ。
安い輸入品の小法師と、純会津産の小法師とを比べてみましょうか。






会津産の起上り小法師。
山田民芸工房製。心にグッときます。それでも一個百円です。





輸入品各種。
拭いきれない違和感があります。

(これらは前年度の十日市で買って、歳の神(※)に行けなかったので燃やせず、そのまま持ち越してしまった小法師たちです(^^;)

これでもなるべく心にグッときたものをチョイスして買ってきたはずなのですが、
山田民芸の小法師と比べると全くかないませんね。
数多くの店舗を渡り歩いて、選んで買ったというのに。

※歳の神・・・古い年神様をお見送りし、新しい年神様をお迎えする、正月の行事。
新年15日に行なわれるが、最近は土日に合わせる事も多いです。
何故なら、準備する男衆が出勤日だと用意できないから。





実は
「どうして心にグッとくる小法師がいないんだ!」
と、ずーっと思っていました。

で、たまたま会津葵という菓子屋で小法師を模した菓子を買った時に、中に入っていた小法師にキュピーン!とキました。(八角形の小さい箱の中に、小法師を模した菓子が並んでおり、その中央には本物の小法師が入っていたのです)


会津葵。



グッとくる小法師の入った菓子。



後日、会津葵の店員さんに聞きに行きました。

「この小法師はどこで売っているんですか?」
「山田民芸工房さんです。七日町の。」
「行ってみたいので場所を教えて下さい」
「じゃあ市内地図をあげようね・・・載ってないね。ココらへんだから」
と、地図に印をつけてもらいました。




十日市のずっと前、そんないきさつがあったのです。

だから、次の十日市で小法師を買う時には、絶対に山田民芸工房で買おうと決めていました。
実は十日市の前に一度行ったのです。で、店の人に質問してみました。

「十日市の日は、神明通りの方にお店が出ますか?」
「うちはこの店先だけですね」

と事前にお店の方から情報を得ていたので、
十日市には直接、七日町にある山田民芸工房に行った訳です。

心にグッとくる小法師たちが買えて満足満足。






山田民芸工房の起上り小法師を後から。






輸入品各種を後から。






並べてみました。違いが良く分かります。

(小法師の数は、私の家族の数と全く関係ありません。)





つい最近考案されたもののひとつ。
火の神、水の神だそうです。

古いものを愛する私としては、現代の作風は好まないのですが
これが「伝統」になる日も来るのかもしれません。

でもやっぱりスタンダードな赤色のが好きだな、私は。

着物を着ているようなのもあるけど、あれもちょっとな〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

起上り小法師レポに引き続き、
2004年度 
十日市のレポートです。



大町四つ角の近くに置かれる市神様です。
北と南に市神様が置かれ、その間に市が立ちます。
(写真の市神様は南側です)

実は、十日市についても色々と調べてレポしようと思っていたのです。
この市神様とか。
でも良い資料が見つからなかったので暫定UPしてしまいます。
民俗、結構好きなので、いつか補完したいと思っています。

ああそうだ、これだけは言っておかないと。
大町通りと平行して南北に走っている神明通りはご存知ですよね。
神明通りは幕末の城下町絵図にはありません。
つまり、とても新しい道路なのです。

ですから、十日市のメインストリートはここ大町通りなのです。
こちらのほうが細いので、どうしても神明通りにばかり目を向けてしまいがちですが、
市神様の位置からしても、こちらが十日市のメインストリートです。
お間違いなきよう&注目するようにして下さい。







起上り小法師はこんな感じで売っています。
手前のお盆にバラッと広げ、よく起上る物を選んで買います。
家族の数より一個多く買い、家族繁栄・家内安全・身上(財産)が増えるように祈願します。

農家では蚕の守り神として神棚に飾ります。

※そして、去年買い求めた古い起上り小法師は、紙に包んで歳の神で燃やします。
だから、各ご家庭では、新旧の小法師が、歳の神までの数日間同居することになります。
新旧混ざらないように気をつけて下さい。






小法師と一緒に会津達磨も売っています。






かなり立派なだるまです。







正月の縁起物、風車です。
「一年中風車のようにマメ(元気)に働けるように」と祈願します。
なので、風車の中央は豆で止めます。







風車の中央が黒豆です。

でも、きちんと豆で止めている風車を売っている店は、案外少ないです。
プラスチックの玉で止めてしまうと、「まめまめしく」という意味が無くなってしまいます。

友人と「絶対に豆じゃないとダメだ。意味が無くなる。」と、沢山の店を見て回って
ようやく本物の豆のものをみつけてゲットです。







十日市では漆器も激安です。
別の友人のグループがこのテントの前に居たので、声をかけてみました。

「偶然ですね〜何か掘り出し物でも?」
「白虎隊が・・・(笑)」




   

「白虎隊の箸があるんだよ」





  

「本当だ〜」
「しかも激安ですよ」

本当に激安だったうえ、「白虎隊の箸なんて案外レアかも」と
2膳入りのものを買ってみました。

頻繁に使っていますが、100円均一の箸などとは違い、塗りが剥げてきたりしません。
さすが〜。







かわいらしい感じ。







急に雪が激しく降ってきました!!!
あっという間に道路も真っ白です。
デジカメに降っている雪が写るなんて中々無いです。
つまりそれだけ激しく雪が降っているのです。






十日市に来ていた人も、動きがあわただしくなりました。
激しく寒いです。






北側にある市神様。
これでとりあえず大町通りも神明通りも制覇しました。
寒い〜。そろそろ帰りましょうか。

友人が家族に買ってきてと頼まれていた「五郎平衛飴本舗の市飴」を
ラスト一個でゲットできて良かった良かった。
(実は見本で残っていたのを特別に売ってもらったのです)







雪がバンバン降ってきます。
さむさむ、早く帰ろうっと。


オマケ・・・お菓子の小法師

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参考資料:会津若松市史「職人の世界」