米沢上杉まつり2006−5



「者之段」
暗中飛躍〜戦雲漲る千曲川


信玄「高坂、飯富、馬場、妻女山の裏手を衝け。わしは川中島八幡原に陣を張る。謙信を挟み撃ちにしてくれるわ。」








「皆之段」
戦端〜雷鳴轟く川中島


色部「上杉軍、馬標起てい!
車懸かりの陣を布け!柿崎隊は前へ!水原隊、須田隊、直江隊は左へ廻れ!」

高校生達が走りながらぐるぐる丸くなって陣を布いています。
もうちょっと高い席なら丸く見えたんだけどなあ。









「上杉鮎川隊、弓隊!」

きっと、高校の弓道武の皆さんです。









「用意!」










「放て!」








矢が遠くまで飛ぶと、拍手と歓声が上がります。









「上杉鉄砲隊、用意!」








「上杉鉄砲隊、撃て!」

うーん、お仕事なのでしょうけど、カメラの人が常に私の写真に大きく写りこんでしまうよ。


この時、上杉の攻撃とほぼ同時に、武田も弓や鉄砲で応戦しています。









「陳之段」
獅子奮迅〜武将激闘



「典厩隊、山縣隊、山本隊、両角隊は出撃用意!」

「上杉先手、柿崎隊、出撃用意!兜を伏せて敵を見るな、旗を前にして突き進め」
「武田軍、上杉に後れをとるな、武田典厩隊、迎え撃て!」

高校生の全力ダッシュは迫力があります。

「柿崎隊、かかれ!」
「典厩隊、かかれ!」






「上杉柿崎隊、押せ押せ、右へ押せ!」








柿崎さんと典厩さんだと思われます。
役付きの人たちは、立ち回りの練習などをきちんとしておられるので、迫真の演技に拍手が起こります。
こういう配役って、特別な役者ではなく、市役所や市立病院、一般企業の方々なんですよね。数週間前から自前のヒゲを伸ばしての参加です。ゴールデンウィークなのにお疲れ様です。

※歴史扮装マニア、コスプレが好きな人ではなく、一般市民がサービス精神で祭りを盛り上げているという所がポイントです。

女性に人気のある人物には、ちゃんとイケメンを起用するという気の使いようですから、米沢市はサービス精神が旺盛で好感が持てます。

こういう、観光客へのサービス精神というか遊び心は、会津よりも格段に上手いなあと思います。見ていて楽しいもんね。

まあ、会津秋まつりは真面目な雰囲気があって、それはそれで好きなんですけどね。例えば女性に人気のある家老や武将などの配役には、オジサンではなくイケメンを起用すべきなのでは、とか思う訳ですよ。それがサービスの一つになると思います。もしくはご子孫に出ていただくとか。

近年は新選組がでしゃばり過ぎな感が否めません。
会津の地で大量の浅葱色を見ると、「これは日野でやればいい事なのでは?」と思ってしまいます。

会津は日野ではないのです。会津らしさに誇りを持つべきです。

閑話休題。








左側には報道陣が、文字通り布陣しており(笑)、
その前でのパフォーマンスです。

「武田典厩隊、退け!」
「上杉柿崎隊、引き上げー!」


「武田山縣隊、敵の本陣へかかれ!敵の本陣を突け!」
「上杉水原隊、進め、武田勢を蹴散らせ!右へ押せ!」









水原さんと山縣さんだと思われます。


「上杉の兵ども、命を惜しむな、名こそ惜しめ」
「諸将の方々、武田はもう一押しでござる」
「上杉軍は弱腰でござる、もう一踏ん張りを!」








鎧を着ているのに、立ち回りが見事です。

「上杉水原隊、退け!」
「武田山縣隊、退け!」



「御館様、此度の上杉勢はことのほか手ごわくござる、一旦本陣を御移し願います。」
「あいわかった!武田本陣、場所を移せ!陣形を整えよ!」

武田軍はちょっとだけ横に動いてずれます(笑)





「上杉須田隊、かかれ!武田本陣を突き崩せ!」
「武田山本隊、迎え撃て!」








「須田隊、かかれ!」
「山本隊、かかれ!」








どなたなのか分かりません・・・。
激戦で、名前が書かれた指物旗が吹っ飛んでいます。









熱演です。








柿崎隊です。
あれ?さっき引き上げましたよね?

川中島に詳しくないので、間違っていたらすみません。
一応、以前もらったシナリオに基づいてのレポなのですけど・・・。










安田と柿崎の旗が見えます。








赤い旗が正しければ、山本さんと両角さんだと思われます。







「列之段」
龍虎激突〜三太刀七太刀


「目指すは信玄が首一つ!輝虎、推参なり!」

武田軍の敗色ようやく濃く、頃やよしと見た謙信公は、名馬放生月毛にうちまたがり、小豆長光の名刀を振りかざして、一挙に雌雄を決せんと、単騎武田の本陣に斬り込みます。
これが世に言う三太刀七太刀の場面であります。








信玄は、突然の単騎切り込みに、太刀を抜く余裕も無く、手にもっていた軍配で受け止めたのでした。




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