京都守護職会津藩

新選組ツアー in 京都

1日目




6:00に会津若松駅発の電車に乗り
郡山市まで磐越西線で向かいます。





7:32
郡山市からは新幹線です。

・・・新幹線って久しぶりです。
いつもは節約の為に高速バスですから。








11:17
新幹線の車窓。
流石は夢の超特急。高速バスよりも断然快適です。

それでも京都駅到着は12:00ちょっと前です。
会津若松市から京都まで、平成の世でも何と!
6時間もかかる訳です。

会津藩の人たちは、この距離を徒歩で上洛したのかと思うと
しみじみします。



そんなこんなで京都駅に到着。






まずは宿に荷物を置きます。
新幹線とセットでとった宿には、偶然「京都守護職屋敷門」が移築されていました。
分かった時にはびっくりしました。部屋の窓から良く見えます。







何はともあれ金戒光明寺だよね!ということで黒谷へ。
京都守護職本陣になっていた場所で、上洛した松平容保公と会津藩士たちは最初にここに来たのです。
私のご先祖は御家老付外様組士でした。
三番組だったそうです。会津藩で最初に上洛した組だそうです。
この門も当然、毎日のようにくぐっただろうなあ。





 

主な目的は、もちろん会津藩殉難者墓所にお参りすることです。
お供えも準備万端です。









三門です。紅葉がちょっとだけ始まっています。










三門(山門)

この三門は江戸幕府の命により文政11年(1828)再建にとりかかり萬延元年(1860)12月に落慶されたものである。

古くは当寺9世定玄上人の時代(1398〜1415)慶永年中に建立されたが応仁の乱にて兵火に罹り焼失し、約350年後に再建された。

三門楼内壇上正面には等身座像の釈迦三尊(釈迦・文殊・普賢)と16羅漢の像が安置されている。

三門楼上の勅額「浄土真宗最初門」は、後小松天皇(在位1382〜1412)の御宸翰で元祖法然上人が最初に浄土の教えの真実義を弘められた念仏発祥の地との意を賜ったものである。

尚、東西本願寺・仏光寺などの宗派名を表すものではありません。

浄土宗 大本山 金戒光明寺








階段を登ると、立派な御影堂が見えてきました。








御影堂(大殿)

内陣正面には宗祖法然上人75歳の御影(坐像)を奉安している。火災による焼失後、昭和19年に再建となったもので、堂内の光線と音響に細部の注意がこらされて昭和時代の模範建築物といえる。

(パンフレットより)

ご先祖が居た時とは違う建物になっているようで残念です。








御影堂は後ほど見学することにして右に進み、
まずは会津藩の墓所へ向かいます。

最も奥まったところにあるそうです。








ええ?何やら鬱蒼としてますけど(^^;
ずんずん進みます。







到着です(^^)
日が差しているせいか、ほのぼのと明るい雰囲気で良かったです。

「誰か知ってる人の名前は無いですかね?」と友人が言いました。
治八さんは〜?」
「ここには居ないんじゃないですか?」

その時、別の友人が激しい耳鳴りを感じて、左後ろを振り向いたら・・・

「・・・ありましたよ!!」

耳鳴りを感じた友人のすぐ左後ろ
(真横と言ってもいいくらい)に、治八さんのお墓がありました。

「すごい!」
「・・・呼ばれたね」

(その他、宿に帰った後も、本当に色々あったのですが、ここには書かないでおきます。)

小原治八さんの他にも、一番槍の窪田伴治さんとか、書籍でのみ存じ上げている藩士の方々のお墓にお参りできて良かったです。

本当に実在して、上洛して、命を落とした方々なんだなと実感し、しみじみしました。

おそらく弥太と思われる皆さんの、小さい墓石にもしみじみしました。

ご先祖の所属する三番組は「蛤御門の変」の時は会津に帰っていたそうです。
でも、きっと、ここに埋葬されているのは、知り合いとか顔見知りの方々なんだろうなあ。





「会津に古くからあって、ここに眠る彼らも確実に知っていて、かつ携帯に便利な物をお供えしたいな」と思っていたので、
五郎兵衛飴会州一の酒を持っていきました。

 

五郎兵衛飴は、「あがってくなんしょ」と会津藩の共同の碑石の前にお供えした後、友人たちと墓前で食べました。
しかし酒は飲んだら酔っ払ってしまいますし、墓前に置いたらゴミになって迷惑がかかってしまいます。という訳で持ち帰り、宿で寝る前に飲む事にしました。

何となく、とても居心地が良くて去りがたかったのですが、
予定もあるので、そろそろ失礼する事にします。

名残惜しい・・・。








実は特別公開期間中だったので、御影堂三門の内部を拝観する事ができました。







非公開文化財特別拝観ができる期間だったのです。



「古都京都の文化財」
世界遺産登録10周年記念事業協賛

第40回
京都非公開文化財特別拝観

平成16年10月30日(土)〜11月8日(月)
時間 午前9時〜午後4時
拝観料 1ヶ所 800円


今回の上洛と非公開文化財の拝観期間が偶然ぴったりでした。
拝観期間に合わせて上洛した訳ではないのでラッキーです。
ここ金戒光明寺も該当施設です。







靴を脱いで御影堂に入ります。
内部の写真撮影は禁止です。

御影堂は2004年度の特別拝観スペースです。拝観料600円を払います。

「拝謁の地である虎の間や松の間」 「古地図」
「会津藩主 松平 容保の遺墨・藩士の鎧」  「富岡 鐵斎の屏風」

などが拝観できました。立派な建物と庭でした。
殿の御座所がある辺りは、明治期の火災で焼失して再建されたものだそうで、幕末当時のものではないそうです。残念。







山門が、今回の「非公開文化財特別拝観」該当施設です。
今回の該当施設は一律800円だそうで、支払って登ります。
この写真で言えば、左側から登って右側から降りるようになっています。

内部の写真撮影は当然禁止です。
等身座像の釈迦三尊(釈迦・文殊・普賢)と16羅漢の像が安置されていました。

すぐ近くに平安神宮の朱色の鳥居が見えました。
外の景色も撮影禁止とのことで、写真はありません。景色までダメとは〜(^^;






  

17:20
今年の京都は紅葉が遅いようで、夜間ライトアップ&拝観をしている施設はほとんどありません。
貴船はライトアップ開始したようなので行ってみました。

きららという車両は座席が窓側を向いており、紅葉がある所では車内の明りが消え、ライトアップの中を電車が徐行運転して面白かったです。







貴船口駅に到着。
バスで貴船に向かいます。
すぐ脇を流れる貴船川は滝が多くてマイナスイオンに満ちている感じがしました。
ちょっと気温が低くて寒いかも〜。








バスから降りて歩いていきます。
貴船もみじ灯篭が良い感じです(^^)
両脇には高級そうなお宿やお食事所が並んでいます。
坂道をずーっと登っていきます。









貴船神社の鳥居です。
左上に向かってもみじ灯篭が伸びています。

反正天皇の時代、玉依姫が黄船に乗って浪速から淀川、鴨川と逆上り、上陸したところに水神を奉り、祠を建てたのが貴船神社。平安時代には雨乞いの社として信仰された。








貴船神社

水徳神タカオカミノカミを祀る旧官幣中社で、社名は古くは木船、貴布祢とも書いたが、明治4年(1871)以降「貴船」と改められた。

延喜の制には明神大社となり22社の1つに列せられた。弘仁9年(818)以来歴朝の奉幣、祈願がたびたびあり、もっぱら祈雨、止雨の神として崇められ、祈雨には黒馬祈晴には白馬または赤馬が献ぜられるのが例であった。

江戸時代には賀茂別雷社(上賀茂神社)の摂社とされたが、明治以後独立した。

本殿、拝殿、権殿等があり、本殿は文久3年(1863)に改修された。川に沿って上ると奥の宮がある。また、境内には祈雨の行事を行なった雨乞いの滝、奥宮本殿の西には船石といって船の形に積んだ石塁がある。

京都市







本殿に到着です。
霊水に浸すと運勢が浮き出るという「水占みくじ」が面白かったです。









かがり火が焚かれていました。
流石に寒いです。表着持ってくれば良かったな〜。








本殿の神職さんに
「奥の宮まで灯篭が続いていて、歩いて行けますよ」
とお聞きしたので、歩いて向かいます。

実は、ここまでかなりの距離&傾斜ですが、我々は健脚なので平気です。








18:35
奥の宮に到着です。


数々の伝説が残る奥の宮。本殿下には龍穴があり、昔、本殿修理の時、大工が誤ってノミを落としたところ、にわかに嵐がおこり、ノミを空中へ吹き上げたという。



本殿の左側には舟形石がありました。

玉依姫の黄舟を小石で覆い隠したと伝えられる。航海する時、この小石を持っていくと海上安全。





奥の宮を拝観したので、あとは川沿いの道を下って帰ります。
夏にはこういう所で川床料理を食べられるんだろうな〜と思いました。








ライトアップされた清流。







道を下る途中にあった茶屋でたこ焼きを食べました。
アツアツで美味しかったです。







貴船駅のホームにて。
紅葉にはまだまだ早かったですが、ライトアップが楽しめて良かったです。







駅には新選組の人形が。







土方歳三はちょっと目バリが入っていました。







近藤勇は眉間のシワが良い感じです。








沖田総司は御所人形のような顔立ちでした。








20:57
宿にてウエルカムドリンクを飲みながら庭を眺めます。
白鳥が戯れていました。
アヒルじゃありません、白鳥でした。








宿の駐車場には京都守護職屋敷門が移築されているので
ちょっと撮影してみました。







月明かりが綺麗だったので、何とか月を入れたかったのですが
周りの建物との兼ね合いで、どうしても入りませんでした。


という訳で、明日に続きます。



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