民謡
「会津磐梯山」
「会津磐梯山」で検索しても、あまり有益な情報に引っかからないので
会津っ子としての勝手な責任感で作成したページです。
【 会津地方の盆踊り唄となっている「会津磐梯山」 】 会津地方で広く盆踊り唄となっている「会津磐梯山」は、会津民謡「玄如節」からの転用で、昭和10年頃に小唄勝太郎のレコードに吹き込まれ、「おはら庄助さん なんで身上つぶした・・・」のおはやしが入り、それが全国的に広まり有名になったといわれている。 |
なんと、民謡「会津磐梯山」は三十番まであります。
私も、祭囃子で篠笛を演奏する関係で焼いてもらった「祭囃子保存会」のMDを持っていますが
三十番までは入ってないんじゃないかな。
※もちろん、今それを聞きながらこのページを作成しています。
※1番以外は(カッコに入っている部分)を省略しています。
会津磐梯山
1 | (エンヤー)会津磐梯山は宝の(コリャ)山よ 笹に黄金が(エーマタ)なりさがる |
2 | 東山から日にちの便り 行かざなるまい顔見せに |
3 | 会津盆地の緑の夏よ 風もほがらに鶴ヶ城 |
− | おはら庄助さん なんで身上(しんしょう)つぶした 朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした ハァもっともだ もっともだ |
4 | 北は磐梯 南は湖水 中に浮き立つ翁島 |
5 | 会津磐梯山に振袖着せて 奈良の大仏 婿にとる |
6 | 親の意見となすびの花は 千に1つの無駄はない |
7 | 会津名物数々あれど 漆器こけしに桐の下駄 |
8 | 揃うた揃うたよ踊り子が揃うた 秋の出穂よりよく揃うた |
9 | 踊り踊らば姿(しな)よく踊れ 姿(しな)よい娘を嫁にとる |
10 | 会津磐梯山はあの様に若い 湖水鏡で化粧する |
11 | 主(ぬし)が唄えば踊りがしまる 櫓太鼓の音もしまる |
12 | 今年や豊年穂に穂が咲いて 道の小草に米がなる |
13 | 誰か来たようだ垣根の外に 鳴いた鈴虫音をとめた |
14 | お月様さえ夜遊びなさる わしの夜遊び無理も無い |
15 | 月はまんまる踊りも丸い 主とわたしも丸い仲 |
16 | 盆が来た来た山越え野越え お手々つないでこの町へ |
17 | 忠義一途のあの稚児桜 散りてその名も白虎隊 |
18 | 主(ぬし)と私は羽織の紐よ かたく結んで胸におく |
19 | 恋の滝沢 船石越えて 親は諸白 子は清水 |
20 | 主は笛吹く私は踊る 櫓太鼓の上と下 |
21 | 縁がありゃこそ見知らぬ人に 一目会津で忘られぬ |
22 | 目出た目出たの若松様よ 枝も栄えて葉も茂る |
23 | お月様なら盛りは十五 わしの盛りはいつじゃいな |
24 | 踊り上手とうわさの種を 撒いてうれしや恥ずかしや |
25 | 揃うた揃うたよ踊りが揃うた 笛や太鼓の音も揃うた |
26 | 蕾散らしてその名を残す 花のほまれは白虎隊 |
27 | 朝寝朝酒朝湯がよけりゃ おいでなされや東山 |
28 | 会津磐梯山は嫁入り頃よ 花の振袖雪化粧 |
29 | 今夜初めて我が子の踊り 褒めてやりたや親心 |
30 | 会津磐梯山は俺が父っつあんの山だとさ 父っつあんが亡くなりゃ俺らが山 |
歌詞から、磐梯山は女性だということがお分かりいただけますよね。
祭囃子保存会の MDを聞いていたら、上記三十番に当てはまらない歌詞が多いです。
一応、そっちも載せておきます。
雰囲気的にこっちが新しい感じがします。
「おはら庄助さん、何で身上潰した」というのが頻繁に出てきますし、
熱塩とか喜多方が登場するあたり、気を使ってくれたのかな(笑)
祭囃子保存会のテープから焼いたMDを耳で聞き取りました。
(合いの手の部分は省略)
「祭囃子保存会バージョン」
1 | 会津磐梯山は宝の山よ 笹に黄金がなりさがる |
2 | 何故に磐梯あの様に若い 湖水鏡で化粧する |
3 | 北は磐梯 南は湖水 中に浮き立つ翁島 |
4 | 主は笛吹く私は踊る 櫓太鼓の上と下 |
− | おはら庄助さん 何で身上(しんしょう)潰した 朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上つぶした ハアもっともだもっともだ |
5 | 踊り踊らば姿(しな)良く踊れ 姿(しな)のよい子を嫁にとる |
6 | 会津磐梯山に振袖着せて奈良の大仏婿にとる |
7 | 笛や太鼓につい浮かされて いつか踊りの輪に入る |
8 | 桐と漆器で知られていたが たても自慢の蔵のから(?) (↑後半が聞き取りにくいです。蔵のまち喜多方の事と思われます。) |
− | おはら庄助さん 何で身上(しんしょう)潰した 朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上(しんしょう)潰した ハアもっともだ もっともだ |
9 | 会津磐梯山は宝の山よ 笹に黄金がなりさがる |
10 | お湯の熱塩 子宝授く 夏は河原でカジカなく |
11 | 嫁にきてから手ほどきされて 主(ぬし)と2人で盆おどり |
12 | あの娘(こ)粋だよ紅帯しめて 姿(しな)に見とれて夜もふける |
− | おはら庄助さんなんで身上(しんしょう)潰した 朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上(しんしょう)潰した ハアもっともだもっともだ |
13 | 会津磐梯山はふるさと踊り 今年は早めに里帰り |
14 | 櫓太鼓の音さえ聞けば 今日の疲れもどこへやら |
15 | 踊り見にきて踊りを覚え くにの土産に持ち帰る |
16 | おらが会津の自慢のものは おはら庄助さんの盆踊り |
− | おはら庄助さん何で身上(しんしょう)潰した 朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上(しんしょう)潰した ハアもっともだもっともだ |
「♪ハァ、よいしょ」という合いの手の後に
「よいしょ、よいしょ、どっこいしょ♪」と言う方は
私が育った所と近い地域の方です(笑)
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実際の盆踊りは、上記二つが混在した状態で唄われていると思います。
どっちの歌詞も聞いた事があるので。
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民謡「会津磐梯山」のベースになったという「玄如節」も載せておきます。
あれ?玄如って天寧寺のお坊さんじゃありませんでしたっけ?
あまりに美男子なので、水をくみに寺から山すそまで降りてきた玄如を
一目見ようと女性達が集まるのですが、霧がその姿を隠したと何かで見ましたよ。
曲が分からないのが残念。探してみようかな。
「玄如節」
げんじょぶし
会津磐梯山宝の山でヨー 笹に黄金がなりさがるヨー |
げん女見たさに朝水汲めばヨー げん女かくしの霧がふるヨー |
げん女踊りは飯(まま)より好きだヨー わけたお飯もたべず来たヨー |
去年6月高志王の山でヨー 語り残した事があるヨー |
明日の朝草柳の下でヨー 鎌をとぎとぎ語りませうヨー |
熱塩街道の赤崎林ヨー 外の木はない松ばかりヨー |
後生願わば上三寺ヨー 会津一番後生の寺ヨー |
参考資料
「木村昌平の磐梯山噴火見聞略史」
遠藤仁 自然堂
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