会津絵ろうそく祭り 2005




帰りがけにフラリと行ってきました。
順を追ってご案内いたします。








今年のポスターです。
ポスターの写真は、去年のフォトコンテストで優秀だったものです。









三の丸から入り、二の丸を抜け、廊下橋の所までやってきました。
石垣越しに天守閣が見えます。
ろうそくの明かりもチラホラ見えてきました。









橋のたもとにろうそくの明かりに照らされて
催し物のご案内が出ていました。

へ〜、鶴ヶ城会館から武家屋敷、とらぞう(飯盛山ふもと)までシャトルバスが出ているのか〜。

でも、絵ろうそく祭りを行なっているのは鶴ヶ城、御薬園、そして合併で会津若松市になった北会津町(旧北会津村)だけです。

武家屋敷までバスが出ているのは、その近くである東山温泉に宿泊している人たちへのサービスでしょうか。








廊下橋のろうそくは絵ろうそくを使用していますが、
このカバーが個人的にちょっとなあ。
せっかくの高級な絵ろうそくが隠れてしまうではありませんか。
いくら会津本郷焼きのカバーでもなあ・・・。







この写真だって、カバーのせいで、地べたに這いつくばらないと撮れません。
という訳で、普通に見るのも大変です。

正直、これらのカバーのデザインは失敗だと思います。
スマンね本郷の人。








おたまも何か物言いたげです。








帯郭です。左側に天守閣が見えます。

カバーのせいで、せっかくのろうそくの明かりも、
雪に反射せず暗いです。勿体無いです。










それでも、まだ反射しているものはこのくらい。









天守閣が見えてきました。









開会式では菅家市長がスピーチしていました。








なんと、福島県知事の佐藤栄佐久氏まで来ていました。
遠いところお疲れ様です。







本丸ですから、絵ろうそくも気合を入れて並べてあります。
ここは写真撮影スポットなので、テレビ局やアマチュアカメラマンがひしめき合っていました。









沿革

会津におけるろうそくの歴史は古く、今から500年ほど前の宝徳年間、時の領主葦名盛信が漆の植樹を奨励したことに始まったと言われています。

漆樹の樹液は漆塗料となり、またその実の種からはろうが採取されたため、以来、漆器とろうそくは会津の誇るべき伝統産業となりました。

天正年間、この地に移ってきた蒲生氏郷が近江より優れた技術者を呼び寄せ品質が更に向上し、その後江戸時代には藩主、松平家が財源として活用したため、会津のろうそくは日本中に行き渡り、その品質の良さは全国に知られることになりました。

さらに、売上向上を図るためろうそくに絵を付けた「絵ろうそく」が考案され、当時の大名や武家階級、神社仏閣等の上流社会で最高級品の絵ろうそくとして愛用されました。

特に婚礼の際には一対の絵ろうそくが灯され、これが「華燭の典」の語源になったとも言われています。

また、冬季間花のない会津では、仏壇に供える花の代わりに絵ろうそくを飾るようになったのです。








千利休の息子・小庵ゆかりの茶室「麟閣」の前です。








階段が雪まみれで難儀しましたが、月見櫓の近くまで登ってみました。
階段を下りるのに、さらに難儀しました。








本丸御殿があった所をぐるりと巡ります。










紙だと光が漏れていい感じです。










天守閣の東側にある水のみ場には小さい雪だるまがありました。
たまたまポケットに入っていた玄武おたまも一緒に。








大勢の人が、この個性的な灯篭に群がっていました。
アマチュアカメラマンも大注目でした。

こりゃ綺麗ですね〜。こういうのが好きです。
米沢だと、こういうのが当たり前のようにあるんですけどね〜。








素焼きのカバーよりも断然良いです。
おたまも喜んでいます。
…白虎おたまだったら、この雪玉に同化して面白かったかもしれません。







雪を上手く使っていますよね〜。
カバーは雪が少ない年だけ使えばいいのに。
いや、それでもいらないや。







本丸を出て帯郭です。観光案内所付近です。
ここも絵ろうそくが多く灯されています。









撮影スポットなのでアマチュアカメラマンが大勢います。
きっとフォトコンテストに応募するんだろうなあ。










絵ろうそくアップ。










カバーといえば、こういうプラスチックのゴミ箱みたいなタイプもあります。
これ、かなり良いです。








ほら、こんなに良い感じ。
全部これだったら良いのに。

これだと、どんどん重ねて保管できますから、管理も楽でしょうね。







ほら、こんなに明るいです。








で、こっちが本郷焼きのカバー。
暗いよ。写真のコントラストをかなり強くしてもこれです。








太い竹に穴をあけたタイプもあります。
これは光が四方八方に飛びますし、面白いのでアリだと思います。








おたまも満足げです。








あ、19:00からの花火を見逃しました。
花火のために天守閣のライトアップが一時的に消えました。








「プロジェクトX」風。



なんていうか、「絵ろうそく」を全面に出しすぎるからつらくなるんですよ。
絵ろうそくは高級品ですからふんだんに使えないうえ、
客に「絵ろうそくじゃないよ」と言われてしまいます。

「ゆきほたる 絵ろうそくもあるよ!」

程度にしておけば、絵の描いてない白いろうそくだって使い放題じゃないですか。





会津絵ろうそく祭りのサイトはこちら。


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